2023年2月
JUNの仙台自由時間
ローラン・プティを学ぶ
ローラン・プティ(Roland Petit, 1924年1月13日 – 2011年7月10日)
フランスのバレエダンサー、振付家である。
谷桃子先生は
「美術家の岡鹿之助、奥村土牛、三岸節子、宮本三郎の絵のモデルにもなりました。」
日本バレエ史を引用
スターが語る私の歩んだダンスマガジン編
谷桃 バレリーナの半世紀より
岡鹿之助さんがどんな画家だったのか興味を持ち2023年1月から調べてみることにした。
岡鹿之助
東京麻布に劇評家の岡鬼太郎の長男として生まれる。1924年、東京美術学校卒業後、1年後輩の南城一夫とともに渡仏。藤田嗣治に師事。新印象主義のスーラの描法を学び、絵具を混色しない点描風のタッチを修得。39年、帰国。春陽会の会員に迎えられ、春陽展をはじめとして、国際形象展や現代日本美術展などを舞台に作品を発表。垂直線と水平線を基本とした安定感のある構図で、古城やパンジーなどをモチーフにした独自の画風を展開。52年芸能選奨文部大臣賞、57年毎日美術賞、64年日本芸術院賞など、数々の賞に輝き、69年日本芸術院会員、72年文化勲章を受章。東京で死去。
谷桃子先生との出会い 岡鹿之助
1925年ー1939年の長いパリ生活のあと、第二次大戦のため止むなく帰国。同じ、パリのアパートで互いに尊重し合う仲間であった阿部女史の進めならと谷桃子のオデットを見た。これが出会い。谷桃子と直接会い、自分の見たパリのバレエの話、また舞台の数々、寄席の芸人が一回一回に、いかに全霊を込めて演じているかなどを語るようになった。「谷桃子バレエ団の40年」に書かれている。
*「谷桃子バレエ団の40年」の本には
旧姓岩渕順子で私の名前も書いてある。
2023年 1月
宮城県美術館の図書館で岡鹿之助の出版:『ひたすら造形のことばで 岡鹿之助文集』中央公論美術出版 1998年を読む。
『フランスの画家たち』の本を借りる。
2023年3月
フランスの画家たち 岡鹿之助
ドランブル時代の藤田嗣治
私が最初にパリに着いたのは1925年2月のはじめだった。パリの町の石つくりの家々の分厚い壁には、幾百年このかたちの文化のしみがじっとりとしみこんで好ましい落ち着きを見せている。
藤田が住んでいるモンパルナス裏のドランブル通り5番地を尋ねると藤田はアンリ・マルマン通りに移っていた。それで、岡がドランブル5番地の画室に住むことになったと書かれていた。
藤田の1913年から1925年(27歳から40歳)がドランブル時代、苦闘で最も記念すべき作品が生まれた重要な期間だと岡は言っている。
「転んでも、ただは起きない」
象牙のような肌のキャンヴァスを発明した藤田の事を書いている。
タルクをキャンヴァス全面にふりかけて、油っ気を取り去ることに成功したのであると書かれていた。
*タルク=ベビーパウダー
とても興味深い本を読んだ。
とても、古い本だったが。また機会があれば借りてゆっくり読みたいと思う。
「ひたすら造形のことばで」の本に藤田嗣治の部屋を借りて絵の勉強をしていた事が書かれていた。
私は図書館で藤田嗣治の本を一冊、借りてみた。「もっと知りたい藤田嗣治」
藤田が画家宮本三郎・小磯良平などと仕事をしていたことが分かった。
谷桃子先生に岡氏がバリで見たバレエの話をしたと言う文章から色々調べてみる。
「ひたすら造形のことばで」の本にはローラン・プティ振付の「狼」の舞台を観た舞台感想とスケッチがあった。
ローラン・プティ「狼」のあらすじ
パリ・バレエ団時代に作った1953年初演の『狼』の物語は『美女と野獣』の変形。
結婚式のまさにその日、若者は、ジプシーの女に魅惑される。若者は広場で狼を調教していた見世物師と口車をあわせ、女と逃げてしまう。若者が魔法で狼に変身してしまった、とまんまと騙された若い娘は、狼と結婚式を挙げ、森の中の小さな新居で2人きりになる。狼はひたすら顔を隠し続けるが、とうとう、娘は気づく。傍にいるのは、変身した夫ではなく、狼なのだ!狼は少しずつ近づいていくが、怯える彼女を見て諦め、わざと距離を置く。すると、娘は、狼の優しさに心を打たれ、自ら狼の手を取る。こうして真に愛し合うようになった2人の前に、見世物師と若者が現れ、若者と狼を入れ替えて、娘と若者を元の鞘に収めようとする。だが、娘が選んだのは狼だった。彼女は嘘つきの若者を捨てて狼と森の中に逃げるが、村人に追いつかれ、狼は農業用フォークで刺され致命傷を負う。留めを刺そうとしたその時、娘は狼の前に身を投げ出し、ともに死んでしまう。
岡鹿之助は引揚船で帰国以来13年振りでパリの土を踏む。パリでは、戦後はじめてフジタに再会、互に無事を喜ぶ。音楽会を楽しむ他、ピアフなどの新しいシャンソン、ローラン・プティの斬新なバレー“狼”の演出をみて、その独自性に目をみはる。*「東京文化財研究所」のサイトに書かれていた文を引用
岡鹿之助がパリで暮らす時に藤田嗣治を頼ったことが分かる。藤田嗣治の住んでいた当時のパリからバレエを探して見た。岡鹿之助・ピカソ・シャガール・藤田嗣治
岡鹿之助はローラン・プティの狼
ピカソは1917年シャトレ(パリ)音楽:エリック・サティ。舞台美術:パブロ・ピカソ。振付:レオニード・マシーン。バレエ作品「パラード」。パラードの作品説明は後で書きます。
「青列車」は、ジャン・コクトー台本、舞台緞帳パブロ・ピカソ。ガブリエル・シャネルが衣装を担当したバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の時代の作品。振付はニジンスキーの妹ニジンスカ。
藤田嗣治:パリで有名なミュージック・ホール「カジノ・ド・パリ」のダンサーで藤田の専属モデルのマドレーヌを連れてパリから日本に帰国。1931年の作品「眠れる女」のモデル。マドレーヌは1936年に東京で急死。
シャガール:パリ・オペラ座の天井の絵
カラフルなパリの空の下、パリを象徴するモニュメントが描かれている。赤い背景に青く光るエッフェル塔。緑の背景に赤く彩られた凱旋門とその背後にコンコルド広場 。白い背景、 月に照らされた赤いオペラ・ガルニエ。
モーツァルトの《魔笛》、ベートーヴェンの《フィデリオ》、チャイコフスキーの《白鳥の湖》などオペラ、バレエの有名作品がモチーフになっており、偉大な作曲家とその作品へのオマージュとなっている。
初めて観たローラン・プティ作品
「プレースト 失われた時を求めて」
フランス文学とフランス音楽のオアマージュ
マルセル・プレースト 長編小説
音楽:サンサース、R .アーン、C .フランク、G .フォール、C・ドビッシー、ベートウヴェン、R .ウーグナー。
世界バレエフェスティバルでローラン・プティの「失われた時を求めて」と言う作品を観た。仙台から東京に親戚と一緒に新幹線に乗り、鳩バスで東京見物。そして私だけが五反田の簡易ホールで世界バレエフェスティバルを観たと記憶している。ドミニク・カルフーニがベットで眠っていて眠ながら男性と踊る(多分デニス・ガニオ)そしてまたカルフーニーはベットに倒れ、最後に白いカーテンが落ちる。
「プレースト 失われた時を求めて」初演:マルセイユ・バレエ団 1974年8月24日モンテカルロ歌劇場。振付:ローラン・プティ
私が観た「失われた時を求めて」のバレエはガラコンサートで使われるシーンで「眠る彼女を見つめて」だと思う。第1幕 プルースト的天国のいくつかのイメージの中の第7場
プレーストのDVDが汚れか傷ありになり映像が見れなくなり、記憶を辿っている。
「もっと知りたいモネ」の本を読んでいたら、偶然、「もっとも創造的に刺激を受けたのは、マルセル・プレート(1871-1922)であるう。ブルーストはデュラン=リュエル画廊があったラフィット通りからそれほど離れていない場所に住んでいて、1900年に「睡蓮の池」の連作が展示された時に画廊を訪れている。1909年の「睡蓮、水の風景連作」展も訪れ、この時の鑑賞体験を「失われた時を求めて」の中で、睡蓮の浮かぶ川の描写に取り入れていると言われている。」と書かれていた。
心がワクワクした。あまりにも長い小説「失われた時を求めて」を読みきにはならないけど、少しつづは読んでみようと思うようになった。
2023年2月14日
図書館に行き、「プレーストの花園」「失われた時を求めて」への招待の本を2冊借りた。昔買った「プレースト」のDVDが見られた。DVDを見ているとモネの絵の「アルジャントゥイユのヒナゲシ」や「ノルヴェジエンヌ号にて」や「日傘さす女性」の絵が浮かんでくる場面がある。
プレースト
振付:ローラン・プティ振付:ローラン・プティ
コーエン・ケッセルス(指揮)パリ・オペラ座管弦楽団
アルベルティン … エレオノーラ・アッバニャート
若き日のプルースト … エルヴェ・モロー
シャルリュス男爵 … マニュエル・レグリ
サン・ルー … マチュー・ガニオ
ヴェルデュラン夫人 … ステファニー・ロンベール
【収録】 2007年3月 パリ・オペラ座(ガルニエ) (ライヴ)2008年5月に来日も決定 している、今もっとも熱いバレエ、パリ・オペラ座。これは、プルーストの「失われた時を求めて」のいくつかのシーンをバレエにしたてたもの。音楽も、物語 や時代背景と縁のあるものが選ばれています。今をときめくダンサー達が勢ぞろいしている舞台。小説の中では、パリの社交界における淫らな男女関係のことも 書かれていますが、バレエの中にもどきどきしてしまう官能の世界が広がっています。男性3名と女性1名の4人によって踊られる「知られざる世界との出会 い」では、女性が上半身裸身で登場。舞台のバックスクリーン全体が白く明るくなっているので、ほとんどシルエットしか見えませんが、ドビュッシーのハープ と弦楽のための舞曲の音楽と共に、ミステリアスな中に官能の世界が広がっています。また、特筆すべきはマチュー・ガニオの妖しい美しさでしょうか。彼は、 小説中に登場するサン・ルー役で登場しています。サン・ルーは非常に好ましい性格の青年で、男性の勇気と美しさの象徴のような存在ですが、結婚していなが ら同性愛の傾向もある人物。「背徳」の恋に迷いながらも溺れてゆくさまを、アクロバティックな動きもしながら、フォーレの「エレジー」のメロディーととも にマチューは見事に演じています。社交界の華やかなシーンや、社交界の美しい女性たちによる華麗な群舞なども多く見られ、非常に見ごたえのある一大物語です。 |
私にとってローラン・プティの作品で観たと言えば「こうもり」「カルメン」「長靴を履いた猫」「コッペリア」そして初めて観た作品が「プレースト」と言うバレエ作品だった。映画は「アンデルセン物語」・「ホワイトナイツ」。
ホワイトナイツではローラン・プティ振付の「若者と死」の作品が見られます。
振付:ローラン・プティ
音楽:ヨハン・シュトラウス2世
オペレッタで有名なこうもり をローラン・プティがバレエ化した作品
*新国立バレエ団のローラン・プティの2021年「コッペリア」の舞台鑑賞が書かれています。
ローラン・プティの映画紹介「ダンシング・チャップリン」
ローラン・プティの思い出
私が初めてローラン・プティのバレエ作品を観たと言ったら世界バレエフェスティバルで観た「失われた時を求めて」。次が1987年に東京の五反田の簡易保険ホールのマルセイユバレエ団公演「長靴を履いた猫」と「ジジ・ジュテーム」を観ました。
ジジ・ジュテームは「ジジ、パリを歌う」・「羽を使った私のトリック」しか記憶にない。
「長靴を履いた猫」の記憶はもう無い、でも楽しいバレエ作品だったと思う。
2023年2月はJUNの仙台自由時間のページを書くために、仙台メディアテークをよく訪れるようになった。いつものように仙台カフェのページにもまた新しく見つけたカフェを紹介できる。
仙台メディアテークでは本も借りれるが、DVDもメディアテーク内で観覧できるため、居心地のいい場所を見つけ出し、私の仙台暮らしは素晴らしい充電生活になった。心の栄養を沢山、補充したいと思っている。
英国バレエの世界は新国立バレエ団の芸術監督 吉田都についても書かれているためJUNプロブにある新国立劇場バレエ団のページにリンク貼ります。
吉田都さんについて
9歳でバレエを習い始め、1983年ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞受賞。同年、英国ロイヤルバレエ学校に留学。84年、サドラーズウェルズ・ロイヤルバレエ(現バーミンガム・ロイヤルバレエ)へ芸術監督ピーター・ライトに認められて入団。88年にプリンシパル昇格。95年に英国ロイヤルバレエへプリンシパルとして移籍、2010年に退団するまで英国で計22年にわたり最高位プリンシパルを務める。
日本国内では97年の開場記念公演『眠れる森の美女』をはじめ、新国立劇場バレエ公演での99年『ドン・キホーテ』『シンデレラ』、00年『ラ・シルフィード』、04年『ライモンダ』ほか、数多くの公演に主演している。
ローザンヌ国際バレエコンクール審査員を務めるほか、後進の育成にも力を注いでいる。バレリーナとしての功績と共にチャリティ活動を通じた社会貢献が認められ、04年「ユネスコ平和芸術家」に任命される。12年には国連UNHCR協会国連難民親善アーティストに任命。
01年芸術選奨文部科学大臣賞、06年英国最優秀女性ダンサー賞、11年第52回毎日芸術賞など受賞多数。07年に紫綬褒章並びに大英帝国勲章(OBE)受賞、17年文化功労者、19年菊池寛賞。
20年9月より新国立劇場舞踊芸術監督。
ローラン・プティについての資料集め
ローラン・プティの作品について
*4冊ほど本を読みましたが、「英国バレエの世界」と「バレエの魅惑」「パリ・オペラ座へ ようこそ」の3冊の本から引用し、説明したいと思います。
英国バレエの世界
山本康介経歴
1998年ロイヤル・バレエ・スクールに入学
2000年にバーキンガム・ロイヤル・バレエ団に入団
2005年ファーストソリストに昇格
帰国後は、ダンサー、演出家、指導者として活動し、『プレミアムカフェ』(NHK)『ローザンヌ国際バレエコンクール』(NHK)の解説者としても出演。 山本康介先生クラス開始した。
この本に英国的おすすめ演目を徹底解説というページがある。
バレエ作品「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」「ロミオとジュリエット」「真夏の夜の夢」「二羽の鳩」「カルミナ・ブラーナ」「ペンギン・カフェ」「火の鳥」「シンフォニー・イン・スリー・ムーブメンツ」「ホブソンズ・チョイイス」(ホブソンの選択)「エニグマ・ヴァリエーション」「チェックメイト」を紹介しているページが勉強になる。
私自身が興味を持ったページは1989年にはNHKの衛星放送が開始され、パリ・オペラ座バレエ学校のドキュメンタリー「エトワールへの道」、ボリショィ・バレエの全幕作品の数々などに夢中になりましたが、なんと言っても印象的に残っているのは、ローラン・プティの特集です。「カルメン」やパトリック・デュポン主演の「長靴を履いた猫」に衝撃を受けたのです。特に「長靴を履いた猫」は童話がこんなにきちんとしたバレエになるんだ、バレエって何でも作れるんだな」と驚きました。もしかしたらこれが、僕が振付に興味を持つようになった原体験なのかもしれませんと書かれている。
図書館にもある本なので興味があれば読んでみてください。
ローラン・プティのDVD紹介
バレエの魅惑、古い本で探して見ました。
「ブラック・タイツ」「カルメン」「プティの魅力」「ホワイトナイツ」「ノートルダム・ド・パリ」「恋する悪魔」「プティカルフー二」と書かれていました。ネットを検索してDVDを探して見ました。
1987年にローランプティのバレエを見てから私自身は「ジジ・ジャンメール」に影響を受けた。
結婚して、子供を産んで踊った作品が「カルメン」1998年
絵を描き、衣装をデザイナーさんに作って頂きました。レオタードに布を巻くだけですが、布屋に行き、購入して、モダンのコンクールにも出て見ました。バレリーナモデルもしていたので絵もあります。
*JUNブログの中にある「カルメン」についてのページにリンク貼りました。
ローランプティ振付のカルメンに影響を受けた。
日本のバレエ団でローラン・プティの作品を上映しているので日本のバレエ団紹介します。
牧阿佐美バレエ団
ノートルダム・ド・パリ
Notre-Dame de Paris
音楽:ジャール
原作・台本:ユーゴー
演出振付:プティ
デューク・エリントン・バレエ
初演を観に行った。ローラン・プティが、牧阿佐美バレヱ団の創立45周年のお祝いのために振付、牧阿佐美バレヱ団のダンサーがオリジナル・キャストとなり、2001年新国立劇場オペラ劇場で世界初演したバレエ作品です。
草刈民代・上野水香が出演していた。
Duke Ellington Ballet
音楽:デューク・エリントン
演出振付:プティ1 The Opener
2 In a Sentimental Mood/Mr.Gentle and Mr.Cool
3 Don’t Get Around Much Anymore
4 Hi-Fi Fo Fums
5 Afro Bossa
6 Ad Lib on Nippon
ピンク・フロイド・バレエ
Pink Floyd Ballet
音楽:ピンク・フロイド
演出振付:プティ
ローラン・プティの夕べ
演出・振付 : ローラン・プティ
音楽 : ジョルジュ・ビゼー「アルルの女」、デューク・エリントン「デューク・エリントン・バレエ」
振付スーパーバイザー : ルイジ・ボニーノ
照明 : ジャン=ミッシェル・デジレ
*エスプリ ~ローラン・プティの世界
草刈民代 引退公演 2009年4月17日
神奈川県民ホール
新国立バレエ団
こうもり
Roland Petit’s La Chauve-souris
コッペリア
Roland Petit’s Coppelia
世界バレエフェスティバル
失われた時を求めて
アルルの女
カルメン
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