谷戸の風6 春

谷戸の風6 春

吉川久子さんの「谷戸の風」の音楽を聴いていると。
「海の櫻が好きなのさ 海の風に養われた小さな山 小さい谷 その木々のあいだに 花が咲く」 
田村隆一の「櫻」を思い受かべる。

五行説では春夏秋冬に色を配し、春は青で「青春」。夏は朱(赤)で「朱夏」。秋は白で「白秋」。冬は玄(黒)で「玄冬」。

私は仙台在住中の1988年に初めて鎌倉を訪ねる。
仙台から1990年にまた、友達と鎌倉を訪ねる。
結婚し、娘が生まれ、1999年に横浜市金沢区に住むようになってからはよく鎌倉に行くようになりました。
「瀕死の白鳥」を踊るために通った由比ヶ浜のスタジオ。仙台の母が横浜に遊びに来て母、妹、私、娘で出かけた鎌倉。
吉川久子さんの音楽を聴くために通った鎌倉。
娘の習い事で通った北鎌倉。
2018年まで仕事で通った鎌倉。
鎌倉30年の風の中に色を染めていきたいと思います。
鎌倉に感謝を込めて書き綴ります。

大島桜は海風と共に春を告げはじめます。私は四季折々の鎌倉の風景を眺めながら由比ヶ浜へ。常に由比ヶ浜の海の音を聴き、風の音を聴いていました。法華経527頁に「千百の耳の功徳」とあります。寄り道する妙本寺が私に何かを教えてくれたようにも思います。
由比ヶ浜から月を眺めながら鎌倉駅に真っ直ぐ帰る道も好きでした。

バレエ脚本には吉川久子さんの音楽から。
「谷戸の風 春」
八幡宮の段葛の桜のワルツ
鎌倉鶴岡八幡宮源氏池に咲くソメイヨシノの桜たちの舞が思い描かれます。

鎌倉CD 「東風吹かば」の曲では。
鎌倉の妙本寺に咲く花海棠と日蓮の舞
「迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし、舎利弗にあらねども・立つてをどりぬべし、上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか」
この寺にたとえ主人がなくとも春は訪れ、風が舞う様を私は思い浮かべた。

「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」菅原道真公の和歌
(大鏡・拾遺和歌集より)

吉川久子解説
春をつげる風、東風が吹く頃、厳しい冬の季節も別れを告げ、陽の光もやわらいできます。
梅も微かにほころび、優しい風が鎌倉の中を走ります。菅原道真公の「東風吹かばー」が思い出されます。海から音を立てて吹く2月の風は、昔も今も変わらず、海から鎌倉の山に向かい吹き、天空へ巻き上がる・・・そんな印象を感じさせます。その風の動きを旋律に置き換えてみました。海から鶴岡八幡宮まで真っ直ぐに吹く風を想像していただければと思います。

鎌倉 桜

鎌倉 桜

吉川久子さんのCD
「櫻」

由比ヶ浜駅

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